禅から読み解くビジネス思考:不雨花猶落(あめならずしてはななおおつ)

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こんにちは。マウンドアプリです。

今日は言葉も美しく、世の中の真理を突いた禅語をご紹介します。

不雨花猶落(あめならずしてはななおおつ)という言葉ですが、言葉の響き、佇まい、もうそこから美しさを醸し出しているようではありませんか?

どういった禅語なのかご紹介しつつ、この考え方を転用してみましょう。

言葉の意味

この不雨花猶落(あめならずしてはななおおつ)という禅語ですが、元々は「不雨花猶落、無風絮自飛」(雨ならずして花猶落つ、風無くして絮“いと”自ら飛ぶ)という趙州和尚の言葉の一部です。言葉の意味としては「雨など降らなくても花は落ち、風がなくても柳の絮“種の種”は飛んでいく。それがどうしたというのか」

もうすこし詳しく解説すると、「花というものは雨が降らなくても、咲いた時から時間が経てば落ちる運命である。柳の種(白毛がありふわふわしている)も風が吹こうが吹くまいが時間が経てばひとりでに飛んでいく。それが命の証であり、理由などはない。それが天然自然の真理であり、無常というものである」という意味を持っています。

世の中の無常を花や柳の種に例えて美しく説明した素晴らしい言葉です。

理屈ばかりで考えず、目の前にある真実にしっかりと目を向けなさいという戒めが含まれた禅語です。

由来

この禅語は趙州和尚の言葉で有ることは先程説明しましたが、何故この言葉が生まれたのか、この言葉に係るエピソードを説明しないといけません。

ある日、修行僧が趙州和尚に対して、「あさがおの花は露を貯め、あおぎりの葉は秋の色をしています。この現実からどのような真理を導けばいいのでしょうか」と問いかけました。ちょうど夏の終わりの頃だったといいます。

その時に趙州和尚の回答が「不雨花猶落、無風絮自飛」という言葉でした。

そこに意味などなく、自然が自然として存在することが真理である、理屈ばかりにとらわれずに現実をしっかりと直視しなさいという和尚からのぴしゃりとした喝だったわけですね。

兎角人は何かに意味を持たせたがる生き物です。知性を持った人間の性かもしれません。そこから何かにこじつけ、理屈をこねくりまわし、状況が複雑になることが世の中には沢山あります。

物事をシンプルに、かつ現実に向き合い実践を重んじる禅の考え方を美しく表現した禅語だと言えます。

ビジネスシーンでの活用方法

ではビジネスシーンにおいてどのような活用シーンがあるか見てみましょう。

上司からミスを叱られた

仕事でミスをしてしまい、上司に指導されたとします。それが続くと「自分は嫌われているんじゃないか」「何をやってもうまく行かないのではないか」などと不安に駆られることがあります。

そんな時にこの禅語を思い出してください。指導されたことは事実、しかしそれはミスした事実に対する叱責であり、事実として自らミスを受け入れ、次の仕事に進む事が実践として最もスマートだと言えます。

ミスをミスとして捉える事がなかなか出来ない人もいらっしゃると思います。確かにミスをした事実は認めがたい時もありますよね。しかしその事に囚われてパフォーマンスが出せない状況が続くとさらなるミスを誘発してしまいます。

事実を事実として受け止める事は些細なことに見えてとても重要な事なんですね。

取引先から取引終了を伝えられた

贔屓にしてもらっていた取引先から突然の取引終の通知、先週客先でのプレゼンは上手くいったのに…という経験はありませんか?

これも取引終了という事実を受け入れられず、自己否定に走ってしまったり、何かにこじつけて取引先の文句を言ってしまったり。

一時的にそのようなモードに入ってしまうことはありますが、引きずってしまいそうな時はこの禅語を思い出しましょう。

取引先の業績まで管理しているわけではないですし、取引先固有の問題があったのかもしれません。そこまでコントロール出来るものでもありません。そんな事あなたの責任ではないのです。

事実は事実として捉えて、ある程度開き直る姿勢もひつようです。そうする事で本来目を向けるべき他の取引先に気が回ります。

それが出来ずにいつまでも取引終了の事についてあーでもないこーでもないとこだわっていると本来気づくべきことに気がつかず、思わぬミスを犯してしまいがちです。周りが見えなくなっているとも言えます。

それよりは次に進む、大切にするべき取引先に目を向けるべきでしょう。

まとめ

「不雨花猶落」についてみなさん上手く理解出来ましたでしょうか。

説明の中で上手く分からない表現等ありましたら申し訳ございません。

みなさんが困った時にこの禅語を思い出し、気持ちが楽になる事を願います。最後までありがとうございました。

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