断食が健康に与える影響について色々と調べてみると、やはり血液の状態を整えてくれるという事に行き着きました。体の健康状態は血液によって左右されるのかもしれません。
断食による血液の状態
現代社会において、1日3食、しっかり食べることは健康に繋がると言われています。しかしそれは人の状況によって変わってきます。
未成年の成長期においては3食しっかり食べることはもちろん問題ありません。それは体が成長するにあたり、栄養を欲しているわけですし、それ相応の運動量もあれば十分にカロリーを消費しつつ栄養も成長するに十分な量を摂取することができます。
しかし成長期と同じサイクルを、そこまで動くことがない成人が同じように3食お腹いっぱい食べると何が起きるか。すぐに想像できますよね。栄養過多になってしまいます。
血液に栄養が行き過ぎている状態とは、血液中に過剰に栄養素が含まれている状況です。白血球も栄養をとって活動しますが、栄養過多になると、それ以上の栄養を摂取しなくなります。白血球は体の中に取り込まれたウィルスも栄養素として取り込みます。白血球もお腹が減るんです。
白血球がお腹いっぱいだと、病原菌を食べてくれなくなってしまうんです。そのため病気の時は食欲がなくなり、白血球に病原菌を食べてもらうようにしているんですね。
断食による体調不良の原因
断食による体調不良は以下のような症状が発生します。
- めまい
- ふらつき
- 動悸
- 倦怠感
- イライラ
- 冷や汗
- 手足の震え など
これらは低血糖症に陥った際に発生する症状です。断食で発生するのはこのような低血糖症の症状が出ると思っていただければわかりやすいと思います。
低血糖症の際は飴などの糖分を少量摂ることで症状が緩和されます。それでも改善しない場合はお医者さんに相談しましょう。何事も無理をしないことです。
ちなみに腹が減る、空腹感があるというのはこの血糖値が下がってきたときに脳が信号を出して感じる感覚です。お腹が満たされている、空っぽになっているという事で感じる感覚ではありません。
断食のやり方
まず、断食は思い立ったらすぐやるのはやめましょう。必ず断食に向けて体づくりをする必要があります。体づくりとは食事の仕方と捉えていただければと思います。だんだんと断食に慣らしていくようなイメージですね。軽い断食法の一部をご紹介しましょう。
昼食抜き断食
昼食を抜くと、午後の元気が出ないと思っている方も多いかもしれません。しかし昼食後の眠気、だるさなど感じた事はありませんでしょうか。昼食をとると消化に血液が利用されるため、脳に血液が活用されない状況となります。
しかし昼食時間で頭を休めるというのは非常に有益だと言えますので、例えば黒糖入りの紅茶を飲むとか、スムージーに変えるという事だけでも有効です。
1食断食(夕食ぬき)
断食というと丸24時間や3日間などの長期を考える事が多いと思いますが、夕食抜きも立派な断食です。夕食を抜くと、だいたい18時間の断食が可能です。
補食としてりんごとにんじんのジュースを飲んだり、黒糖入りの紅茶を飲むのも良いと思います。
断食は全く食べ物、飲み物を口にしないという事ではありません。断食道場もほとんどのケースで少食の食べ物を食べたり、飲み物で糖分やミネラルを補います。
2食断食(朝昼ぬき)
1日のうち、1食しか食べないのが2食抜き断食です。例えば朝昼はりんごとにんじんのジュースをのみ、夕食のみ食事を行う断食法です。夕食も白米をお茶碗6分程度、みそしる、梅干し、しらすおろしなどの少食にします。もちろんよく噛んで30分程度時間をかけて食べます。
1日断食
24時間固形物を食べないのが1日断食です。しかしいきなり行うと体調不良になる可能性があるので、1〜2週間の1食抜き断食をおこない、2食抜き断食を行って体調が問題なければ行うようにしましょう。
1日断食は朝昼晩りんごとにんじんのジュースで過ごします。食事の間に黒糖入りの紅茶などで糖分を補給します。低血糖の症状が出てきたら飴玉をなめるなどで糖分を補います。
断食後の注意点
断食後はいきなり刺激の強いものや硬いものを食べないようにしましょう。断食後の食事は白米ごはんに味噌汁などをゆっくりよく噛んで食べるようにします。断食後にいきなりカップラーメンをたべたり、ナッツ類を食べて体調不良になってしまうというケースもあります。最悪の場合は病院に救急で担ぎ込まれるというケースもあるので注意が必要です。
断食の効果
断食を行う事によって、様々な効果があります。その中でも代表的なものが
- 視力・聴力の回復
- 味覚・嗅覚の回復
- 活力・精神力の回復
- 体重の減少
- 消化器系統・心臓・循環機能の促進
と言われています。またあまり知られていないかもしれませんが、性的機能の増強にも役立つと言われています。