調子がよい時ほど振り返りを。勢不可使尽(いきおいつかいつくすべからず)

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こんにちは。マインドアプリです。

調子が良い時、勢いがあるとき、人はどうしても何でもできてしまう気になってしまい、大きな失敗をする事がありますよね。

そんな時に知っておいてほしい禅語が今回の勢不可使尽(勢い使い尽くすべからず)です。どんな禅語なのか紹介しましょう。

それではスタート。

言葉の由来

この禅語は法演禅師が自分の弟子である仏鑑慧懃(ぶっかんえごん)がお寺の住職になる際に住職になるにあたり注意すべき点を与えました。それが「法演の四戒」と言って、「およそ院に住す、己がために戒めるもの」として四つの戒めをまとめたものです。

この勢不可使尽という禅語はその法演の四戒の第一戒の言葉であり、「勢い使い尽くさば、禍(わざわい)必ず至る」と法演禅師自ら説明しています。

意味

ではどういった捉え方をするのでしょうか。

人は勢いに乗っていると周りが見えず、危険や人の迷惑を顧みずに突っ走ってしまいます。そうすると怪我をしてしまったり、人の信頼を失ってしまったり、自分にとって良くない事が必ず起きてしまうよという意味です。

勢いに任せ、突っ走ってしまうなよという戒めの言葉なんですね。

調子が良い時ほど我が身を振り返り、間違ったことをしていないかをよく考えて事をすすめるのが良いという言葉です。

勢いがあるときほど弱き者の声がきこえず、自分が全て正しい、間違っていない驕ってしまうと、少しずつ良くないことが鬱積してしまい、最終的にはそれが非常に大きくなって自分の身に降りかかってしまいます。

そうすると誰も得しませんよね。最初は志高く持っていた自分もせっかく頑張ったのになにが悪かったんだろうと落ち込んでしまいます。

車も人も常に100パーセントの全力疾走をしていると、フル稼働している状況に耐えられず、どこかにダメージを受けてしまいます。

おおよそ7割程度のパワーで事を進めて、たまには振り返りつつ一生懸命取り組むくらいが丁度よいのです。そうすると周りの状況も見えて、人の意見も聞けて常に正しい選択ができるはずです。

ビジネスシーンでの活用方法

ビジネスシーンでは調子に乗ってしまう事ってよくあると思います。

例えばトントン拍子で出世する過程で、色々な方面から甘いささやきが聞こえてきます。太宰治の「杜子春」と同じでしょうか。少しずるい事をしてしまったり、本当は禁止されている事をやってしまったり。法に触れてしまう事もその中にはあるかもしれません。

勢いがあるとなんでも出来てしまうと思ってしまうのが人の性、誘惑に乗ってしまうものですよね。

数年経ち、調子に乗って行ってしまったよくない事が突如明るみに出てしまい、一気に破滅の道を進んでしまうと言うこともよく聞く話です。日本の政治の世界でも稀に聞く話ですよね。

またあるプロジェクトで自分が正しいと思い込み、人の意見も聞かずに独りよがりで進めてしまったがために思わぬ悪い方向に進んでしまい、失敗してしまうと言うこともあります。

どれもいっときの勢いに任せてしまったが故に起きてしまった事象です。

まとめ

この言葉は元々はお寺の住職になるお弟子さんに送った言葉の一つです。

しかしながら、現代のビジネスシーンにおいても十分通用する言葉だと言えます。

同僚の声、顧客の声、従業員の声、経営の声、しっかりと聞ける余裕を持たないと周りが見えず思わぬ失敗をしてしまいます。

さまざまな場所に正しく考えるヒントが隠れています。それを探し出す余裕を持つ事こそが、この勢不可使尽の真理なのかもしれませんね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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