だんだんと暖かくなっていく冬の終わりは本当に気持ちがいいものです。子供の頃は春の到来が本当に待ち遠しいものでした。そう、子供の頃はね。大人になり、花粉症になると、この季節が毎年恐怖に変わります。またあの鼻水地獄が来てしまうのかと。
花粉症を緩和してくれるメカニズムと、効果的な食品、献立を調査してみました。ぜひ参考にしてつらい花粉症の季節を乗り越えて素敵な夏を迎えましょう。
花粉症のメカニズムと対処方法
花粉症はなぜ発生するのか、花粉でなぜこんなに苦しまなければいけないのでしょうか。花粉症は一言で言うとアレルギー、花粉が鼻や目に入ることでそれを体にとって異物(アレルゲン)かどうかを判断します。そして異物として判断した体はこれに反応する物質を体の中に作ります。
体の中に作られた物質は再度体に侵入してきたアレルゲンに対して抗体物質と結合します。そしてそれを体外に排除しようとするのです。
そのため花粉症は涙やくしゃみ、鼻水が止まらなくなってしまうんですね。体は頑張って体に入ってきた異物を体の外に出そうとしてくれているのです。
しかし、鼻水、くしゃみ、涙、かゆみ、本当につらいですよね。ひどい時は頭痛を伴いますし、花粉症の薬は眠くなってしまったり、だんだんと効かなくなってしまったり、できれば症状自体が出ないようになればいいのですが。
花粉症を緩和するには
花粉症は体に入って来た異物(アレルゲン)を排除しようとして鼻水、涙、かゆみが発生します。それ自体は正常な働きなのですが、免疫のバランスが崩れてしまうと、異常な反応をしてしまうのです。免疫が過剰に反応している状態と言えます。免疫はバランスを整えて免疫力を高める必要があります。そのためには毎日の食事が鍵となります。
それでも花粉症は発生するもの。食事のみで改善しませんので、花粉症のひどい方は一時的な対処としてマスクをしたり薬を飲んだり、自分にあった対処を心がけてください。
免疫の70%は腸にあり
体の免疫力を高める器官として、最も重要なのは”腸”です。体におくる栄養を吸収してくれる腸の状態で、体の免疫力が決まると言っても過言ではありません。
腸内には善玉菌と悪玉菌があり、体の状態によってこの二つの菌のバランスが変化していきます。逆に言うと善玉菌を増やせば体が良い状態になると言えます。もう一つ、日和菌と言う菌も存在し、善玉菌にも悪玉菌にもなります。
善玉菌を増やす食品として、乳酸菌を含む発酵食品が挙げられます。例えば、
- ヨーグルト
- 味噌
- 醤油
- 漬物
- 塩麹
などがポピュラーなところです。キムチなどもたくさん乳酸菌を含む食品として有名ですね。
しかし、乳酸菌だけ摂ってもよくありません。善玉菌の栄養になる食物繊維やオリゴ糖なども一緒に摂るのが効果的と言えます。
「じゃあヨーグルトだけ食べとけば腸内健康、花粉症知らず!」とは言えません。他の栄養素も腸内環境をよくするために必要な栄養素となります。
重要なのはバランスよくたくさんの栄養素を摂ることです。
花粉症緩和のための献立
そうやって考えるとどんな献立がよいのでしょうか。
腸内環境を良好にしてくれる料理
- 味噌汁
- ぬか漬け
- ヨーグルト
- フルーツ
- 塩麹焼き
- キムチ料理
- 魚の味噌漬け
- 納豆
- チーズ料理
などが挙げられます。
発酵食品をバランスよく摂るには
- 朝食に発酵食品中心の和食
- ランチはキムチやその他副菜をバランスよく含む韓国料理
- 夜に塩麹焼きなどの発酵食品を含む主菜とヨーグルトをデザートに
など、なるべく発酵食品を含む食品を摂ることで腸内環境を改善していきましょう。
お酒やインスタント食品など、腸内環境を悪化させてしまうようなものは極力摂るのを控えましょう。タバコもアレルギーを助長させるものになるので、花粉症のひどい方は控えた方が良いでしょう。
最後に
乳酸菌を含む食品や、生きたまま腸に届く乳酸菌ヨーグルトなど、腸内環境を意識した食品が多く見られるようになりました。バランスよく食べることで免疫力を高め、アレルギーが発症しにくい体づくりを目指しましょう。
しかし、それだけで完全に花粉症がなくなるわけではありません。ひどい症状の方はお医者さんに相談して、対処するようにしてください。