シンプル・リビングという考え方をご存知でしょうか。意味合いとしては言葉のまま、「シンプルに生きること」で、無駄を削ぎ落とし、シンプルに物事を考えることです。そうすることでどんな恩恵を受けるのか、その考え方を活用したものがどんなものがあるのかご紹介しましょう。
シンプル・リビングの源流と目的
シンプル・リビングは元々仏教やキリスト教などの禁欲的な考え方が元になっています。その目的は
- 無駄を省く
- 必要なものだけに切り詰める
- 質素であることを重んじる
- 混乱を避けて平穏な毎日を送る
- 重要なことに集中する
ということに集約されます。余計なことを考えずに物事ををシンプルにして、必要なことだけに集中するという考え方となります。
人は物事を複雑に、ややこしくすることが大得意です。シンプルにすることは意外と難しい事だと気付く人は少ないのではないでしょうか。シンプルに生きるということがその人の大事にしていたポジションを手放したり、愛着がある物を手放す事を強いられたりする事もありえることなのです。
シンプル・リビングと貧困との大きな相違
こうしてみると、シンプル・リビングってただ貧しいだけなのか?と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかしシンプル・リビングと貧困は大きく異なります。
それは自分で望んでシンプルである事を求めているという点です。一方貧困はそう在りたくはないのに貧しいということです。
現代のシンプル・リビングは元をただすと消費拡大主義に対する反発として拡大してきたと言われています。そこに同調する人々は個人的な趣向であったり、精神面や健康上の面でそうしている人もいますが、必要に迫られているのではなく、自発的にこの考え方を実践していることが大きな違いであるといえます。
シンプルであるこ事と貧しさは似て非なるところがあります。それはシンプルなプロダクトやサービスが見窄らしいかと言うとそうではない事からもそう言えます。
シンプル・イズ・ベストなプロダクトや著名人
みなさんもご存知のTwitterは非常にシンプルなアプリケーションですね。一回に投稿出来る文字数は280文字、「今、何をしてるの?(what are you doing right now?)」をスローガンに掲げ、国内のユーザー数約4,000万のつぶやきを配信しています。
Twitter開発者の1人であるドンム・サゴラは「アイデアをシンプルにするほど、市場のニーズを理解することができるから、積極的に展開出来る」とTwitter成功の秘訣を語っています。
つぶやきと投稿するというシンプルなアプリケーションで利用目的が非常に明確でシンプルです。
- iPhone(Apple)
Apple社の最もシンプルで機能的なプロダクトとして知らない人はいないでしょう。iPhoneもその無駄のないシンプルさで爆発的な人気商品となりました。
そのシンプルさは外観だけではなく、オペレーティングシステム、化粧箱、部品の一つ一つにまでその無駄のなさが見られます。
そのデザインコンセプトはスティーブ・ジョブスの究極のシンプルさと徹底した快適な使い心地、一目見てわかるようなプロダクトを作るというもので、その意思が現在も引き継がれています。
- アルバート・アインシュタイン
相対性理論の提唱者であるアインシュタイン博士もシンプルな生き方にこだわったミニマリストで有名ですね。アインシュタイン博士はこんな事を言っています。
「人生において、シンプルな生活態度を取ることこそ、精神と身体においてベストな状態である」
これは人生においてだけではなく、身の回りにある日用品などについても同様のことが言えます。
まとめ
余計なものを省き、シンプルであることは人生、プロダクト、身の回りなど、色々なシチュエーションでよい影響を与えると言えます。ぜひライフスタイルの参考にしていただければ幸いです。